組合長日記

平成20年6月4日(水) 作業班長緊急集合
6月3日は、林業災害防止協会全国会議があり上京した。
席上では、他の産業は死亡災害が年々減少しているのに、林業界だけが増加の傾向にあるとの内容。 主な原因は、かかり木処理と間伐作業に用いる重機による事故とのことであった。
役員にも指名され、心を引き締めて会場をあとにした。
帰路、羽田から組合に電話を入れると、ある現場で重機がひっくり返り、作業員は九死に一生を得たとの事。 よりにもよって、こんな日になんたることか!
翌日の夕方、全作業班長及びオペレーターが事故現場に集合し、皆で事故の原因を検討究明し、再発防止を誓い合った。
幸い、作業員は無傷であり、大きな教訓を受けた。
平成20年5月31日(土) 森林整備事業説明会
白山市相滝町集会場で、夜7時半より開催した。
県と市と組合の三者共催の説明会である。
特に、昨年度から県独自の森林環境税が創設され「手遅れ林の森林整備」を推進する為である。 今年に入って10会場目であり、今後もPRに努めないと目標面積の250haが消化できない。
18名の出席であったが、主な発言は、
1.熊の皮剥ぎ被害が多く、整備しても無駄ではないのか。
2.20年間皆伐できないのは困るし、枝打しないと魅力がない。
3.境界木を伐られるとますます所有林が解らなくなる…等々。
整備に消極的な方が多いのは長年山の管理を放棄し関心がうすれたのであろう。 町内で改めて前向きに検討する旨、返事を頂き散会した。
平成20年4月21日(月) 当組合参事 韓国大統領と対話
4月21日、韓国李大統領が訪日された。
TBSでは「ニュース23スペシャル」として、全国より選抜された国民100名と直接対話する報道番組が企画された。 現職リーダーとしては、4回目とのこと。
その100名の中の1人として、全森連の口添えで清水参事が選ばれた。
当日深夜、23時より放送が始まった。
学生さんの発言に続いて2人目はサラリーマンに向けられた。4〜5人の挙手の中から、なんと参事が指名されたのである。
いつもの作業服姿で、落ち着いてにこやかに発言しているのに驚いた。
発言内容は森林問題ではなく、弱者へのまなざしとしてどう向き合われるのか…と言うような主旨だった。
あとで詳しい報告を聞きながら、ひとまわりもふたまわりも大きくなって帰ってきたなと感じて、とても頼もしく又嬉しかった。
本人にとっても、これからの活動に大きな自信と勇気が付いたことと思う。
平成20年3月8日(土) 地区座談会最終日
今年の地区座談会は、2月10日から始め3月8日迄の土曜、日曜日を利用して15会場で開催した。
出席者は合計620名で1会場平均40名余りだった。 私は毎年、全会場で組合員さんと直に懇談し、意志疎通を図っている。
今年の共通するテーマで対応が遅れている事は、
1. 広葉樹の対応をどうしたら良いか。
イ. 太い高齢の広葉樹は根こそぎ倒れることがあり各種被害が出始めている。
ロ. 高齢木を伐採しても萌芽更新できず植林が必要になる。
ハ. 早く伐採利用を図り循環型の林に誘導すべきである。
2. 境界を明確にしてどう守っていくか。
所有者の高齢化と後継者の無関心さで境界が分からなくなって行く。 早く組合でなんと
かして欲しい。
3. 熊被害やイノシシ対策について
熊の皮剥ぎ、イノシシの山腹や林道荒らしがひどい。 土砂くずれや土砂流出の原因にも
なっている。 なんとかならないか。
いずれも難しい問題ばかりで、明確な答弁が出来なかった。
行政や上部団体へ持ち上げて行こうと思っている。
平成20年2月7日(木) 林産組合長宅訪問
昨年4月、白山森林組合と合併した。
白山市の山村は(旧は1町5村があった)、大変広範囲で過疎化・高齢化が進んでいる。 造林地も管理が行き届かず、手遅れ林が多い。
そこで、冬期間、雪に埋もれた中で組合員さん方はどう過ごされているか、組合に何を期待されているのか伺いたくて、お酒を抱えて訪れてみた。
2月中、流域別に、4町の林産組合長宅へ…。 1か所に平均4〜5名の組合員さんが集まっておられた。
そこで出されたご意見をまとめてみると、
1. 昔は冬でもわら仕事等で忙しく働いたが、今は仕事をせずテレビを楽しみ、年金までいただいている。 ありがたいことである。
2. 山林収入が無いのは仕方ないが、手入れができないのは残念。負担金なしで整備できるのなら、組合に任せたい。
(山に期待して働いてきたが金にならないとの苦言を言われる方は、おひとりもいらっしゃらなかった。遠慮されたのかな?)
3. 山間地での専業農家の経営はとても厳しい。町内まとめて耕作しているが、米は反収6.5俵である。 平地の10俵との差をなんとかしないと山村が維持できず、崩壊してしまう。
4. 林道に雑木が生え込み、せっかくの林道が使えず、山に入れない。 境界もわからなくなる。 林道はいつでも通れる状態に管理してほしい。 残念だが町内は人手不足で管理できない。
皆様には気楽に話し合っていただき、とても参考になった。 これからは、もっと自信を持って施業提案をして行こうと思う。
尚、山村は周辺の田畑が利用されてこそ維持されている。 耕作放棄されない施策を願いたい。
平成20年2月4日(月) 早朝支所長会議
19年度は4月当初より、白山森林組合との合併による新発足や、新しく創設された県独自の森林環境税による事業の事務的な不慣れなどから、全体の現場作業が大きく遅れた。
冬期間ではあるが、3月までに遅れを取り戻すべく手を尽くしている。
1例として…
去る10月より第1、第3月曜日の早朝7時15分より、各支所長、工場長等責任者と副組合長にも参加を願い、10名余りで始業時間の8時迄の間、連絡調整を行っている。
特に、大切な労務を無駄なく無理なく、安定的に作業が進むよう各現場の作業状況・見込み等を調整している。 事前の、参事による聞き取り調査表をベースにした検討である。
早朝の為、奥様方までに迷惑がかかっているが、成果は上々、流れがとてもスムーズになり、先が見えてきた。
これで安心することなく、この勢いで新年度に向け、4・5・6月と安定した事業が展開することを願っている。
平成20年1月4日 年頭の挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。 今年もどうぞ宜しくお願い致します。
昨年は夏以降、那谷工場の製品出荷が急激にダウンし、また合併した白山支所の組合員さんとのコミュニケーションが思うように取れず苦労した。
1月4日、仕事始め、年頭の挨拶で3つのスパンで目標を掲げた。
@ この冬3ヶ月の内に残った事業を完全に消化し、なお4月以降、間断なく現場作業が進
むようその準備をすること。
A 向こう5年間の内に間伐を主体にした、森林整備事業に目途を付けること。
B 6年目以降は、2度目の間伐や皆伐を取り入れ、いよいよ組合員さんに伐採収入が得ら
れるよう取り組むこと。
それと、職員は各支所とも仲良くチームワークで実績を上げること、更に中核になる職員には情熱と高い志を持つようにと訓辞をした。